新作のコースター、織り上がりました。これから縫製、仕上げに入ります。 | ハンサムなマフラーの店  草木の色と水の彩

2022/03/16 21:35


約10㎝四方のコースター。

織機があると、コースター用に布を織ることができるというのが面白いところです。


10㎝四方の小さなものですが、織機に経糸を長くかけて、つなげて織っていきます。

写真を見ていただくと、厚い部分と薄い部分があるのがわかります。

厚みのある部分は、布をテープ状に切ってよこ糸として織り込んでいます。元の布の色柄がいろいろなので、同じ縦糸で、緯糸によって雰囲気の違うコースターができていくわけです。布を裂いてテープ状にすることから「裂き織り」と呼ばれる織り方です。昔は布が貴重だったので、ボロボロになった布を再利用するための知恵だったようです。布を織り込むので厚くて丈夫。そして、元の布の模様がランダムに現れる、意図しない柄の面白さが特徴の織物です。

布を裂くから裂き織りなのですが、材料の布の切り口から細かい糸が出にくいようにハサミやカッターで切っています。

薄い部分の真ん中で切り離して、一応ホツレ止めとロックミシンをかけ、それからミシンで三つ折り仕上げをしていきます。三つ折り部分はほつれにくいように、またミシンで縫いやすいように、布ではなくて糸で織って普通の布にします。



小さい割には、織る作業に加えて、出来上がるまでに結構手間がかかっています。


それでも、コースターは、その10㎝四方の中で経糸と緯糸の組み合わせを自由に試せるので、作っていて楽しいものです。

そして、一番人気の商品でもあります。手軽に暮らしに取り入れやすく、また、裂き織り布の使い心地を試してみたいという方にもぴったり。同じ縦糸からできたものでも、布を緯糸にしていることから柄の出方が均一ではなく、全く同じものがほぼないというのも面白いところです。

ほんの少し残った浴衣の生地や端切れなども利用することができます。半端な布や再利用の布も使えるので、資源を大切に使って役に立つ素敵なものを作れるという満足感もあります。

自宅のものを作る時には、着られなくなった子どもの服や布を使って作れば、使いながら思い出も保存できる感じ。使えなくなってしまったものから使えるものを作れる喜びもあります。

織物を始めた人が最初に作るのも、コースターが多いのではないでしょうか。小さい織機でも作ることができますし、短時間で作ることができるので。織物体験などでもコースターを作ることが多いと思います。

こちらで作っているコースターは、しっかりと丈夫な布地が特徴です。大きい織機で織っているため、しっかりと力をかけて糸を織り込むことができます。1枚で厚みのある布地になっているので、裏地を付けておりません。洗濯も手軽にでき、使いやすく、また、長くお使いいただくことができます。


暖かくなってくると、冷たい飲み物と共にコースターの出番が多くなります。
新生活に合わせてコースターやランチョンマットなどを新調する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昔の人の、ものを大切に使う知恵が生きている裂き織りコースター。手軽に暮らしに取り入れられるSDGsかもしれません。