糸紡ぎ、体験できます。ワークショップについて。 | ハンサムなマフラーの店  草木の色と水の彩

2021/12/25 00:01

【糸紡ぎワークショップ、来年から定期的に開催予定】


 糸を紡いだこと、ありますか?


 ほとんどの方にとっては、糸紡ぎは実際のものよりテレビの映像や物語のなかの方がなじみ深いのではないでしょうか。

 家には綿の実から種をとったり糸を紡いだりする道具があるので、時々イベントなどでご披露する機会があるのですが、「物語みたい。」とか「ジブリの世界だね。」などと言われることがあります。くるくる回る糸車は、洋の東西は違えど、眠り姫が眠りに落ちてしまったり、銭婆が使っていたり、小学生の教科書に「狸の糸車」の話が載っていたりと、物語の中で印象的な役割で出て来ることがあるからでしょうか。こどもたちはとても不思議なものだと思うみたいです。


 常に教室などを持っているわけではないのですが、糸紡ぎをしてみたい、古い道具を使ってみたい、綿から糸になるまでの工程を知りたい、などのご要望があるときにはワークショップをすることがあります。

 今のところはご要望にお応えする形で内容を組み立てていますが、来年からは定期的に、いろいろなメニューをご提案する形でワークショップを企画していきたいと思っています。

 糸を紡ぐというのは、ホワホワの綿から繊維をねじりながら引き出して、細く長くしていく作業です。

 布を織れるだけの量を紡ぐのはなかなか時間もかかり、大変な作業です。それ以前の、材料となる綿を栽培して収穫するまでのことを考えると本当に長い時間がかかります。昔の人が、小豆を包むことができる大きさの布は捨ててはいけないというほど、一片の布でも大切に使ったという話を聞くと、布になるまでに大変な手間がかかるのだからそれはそうだと思います。

 今時は、身の回りに布があふれているので、そこまで貴重だという感覚がなくなってしまいました。そんなに大変な思いをしなくても、様々な種類の布も、糸も、服や暮らしに使う布が手に入ることは、本当にありがたいことです。

 それでも実際に糸を紡いでみると、自分が使うもの、木綿の布製品がどんなふうにできているのかを理解できるので、とても興味深いと思います。自分の暮らしの中のものの消費のしかたについて考えたり、ひいては環境や持続可能性など未来について思いをはせることがあるかもしれません。普段の生活で意識しない視点を持つことにもつながります。

 手を動かして何かを作るということは、無条件に面白いものですし、単純な作業の繰り返しやホワホワとした手触りが自律神経のバランスを整えるとも言われているので、糸紡ぎはまさにうってつけ。癒しの効果があるかもしれません。

 いつも、イベントなどで糸紡ぎをするときには、体験していただいた方がだいたい皆さま喜んでくださいますし、自分たちも楽しい時間を過ごしていると感じます。

 昔からある道具を使って、ゆっくりとしたものづくりの時間を一緒に楽しんでいただけたら素敵だと思いました。糸紡ぎで、そんな癒しを感じることができる時間を、興味のある方に届けられたらいいなと思います。