インテリアにもこだわりのハンサムなスタイル。重厚な存在感が目を引くこたつ掛け。温故知新の裂き織りです | ハンサムなマフラーの店  草木の色と水の彩

2021/10/22 10:41

 朝晩寒くなってきました。

 そろそろこたつを出そうかな。そんな季節になりました。



 昨今はあまり見かけないと思いますが、一昔前は裂き織りのこたつ掛けはよく見られたようです。

 裂き織りというのは、テープ状に裂いた布をよこ糸として織り込んだ、厚みのある再生布です。昔は布が貴重だったので、ボロボロになった布をも大切に使う庶民の知恵でした。


 私自身も、自宅で使い始めたのはつい最近。ここ2~3年くらいのことです。母が織ったものを一枚、使わせてもらっています。

 お店で売っているところはまず見ないので、裂き織りのこたつ掛けは今では珍しいものになったのだと思います。





 母方の実家は秋田にあって、母が子どもの頃には裂き織りのこたつ掛けを使っていたそうです。それは、古くなった着物や、布団の外側の布や、いろいろな布が使われていて、色とりどりだったのを覚えているとのこと。母は、その裂き織りのこたつ掛けのことがずっと記憶に残っていて、それが織物をやりたいという気持ちにつながっていったらしいのです。何がきっかけになるか、わからないものです。

 裂き織りというのは、昔、布が貴重だった時代に、ボロボロになった着物などの布をテープ状に裂いて、それをよこ糸とし織り込んでいって新たな布を作るという、布を再生する知恵です。厚みがあって、丈夫で、保温性がある裂き織り布は、作業着や防寒着として使われていました。

 綿が広く普及したのは江戸時代以降。しかし、暑い地域の植物だったので、東北地方などの寒冷な気候の地域では栽培することができませんでした。なので綿の着物は貴重な品でした。糸や布だけでなく、西の暖かい地域から北前船で古着を運んで取引きもしていたようです。
 綿の着物が貴重だったので、ボロボロになってもすぐには捨てません。大切に、布の命を使い切るように、いろいろな方法で再生させたのだと思います。その知恵の一つが裂き織りでした。

 再生とはいっても、実用的なことはもちろん、見た目の美しさ、面白さが魅力です。布を切ってテープ状にしたものを織り込んでいるため、元の布の模様がランダムに現れます。狙って元の模様を再現することもできますが、だいたいは自然に現れる模様をたのしみます。なので、同じように織っても同じ模様にはなりません。一期一会の柄というのも魅力の一つです。

 今でも、着なくなった服、デッドストックの布、昔の着物、何かを作った時の端切れなどいろいろと使えるので、コースターやランチョンマット、丈夫さを生かしてバッグ等も作ります。ハンサムなマフラーの店でも裂き織りの布小物を制作販売しています。
 そして、最大のものがこたつ掛けです。母は、子どもの頃の記憶から、こたつ掛けを作ってみたいと思っていたそうです。そんな母の超大作です。

 上の写真の紺色のものは、主に浴衣を材料にしています。昔は家でも普段に浴衣を着ていましたが、最近は紺白の浴衣を手に入れるのが難しくなりました。浴衣をほどいて、ものによっては色のバランスを見てインド藍で重ねて染めてから、テープ状に切って、織り込んでいくという手間のかかる作業です。大きいものなので、かなり時間もかかりました。

 出来上がった布は、元の浴衣の柄の面影も残る、美しく、面白い布になりました。

 写真の赤いものは自宅用に使っているものです。

 紺色のこたつ掛けは、撮影のためにこたつに掛けてみましたが、部屋の雰囲気がガラッと変わります。
自宅の和室が高級旅館になったような気がしました。

 実際にずっしりと重いですし、見た目にも重厚感があります。こだわりの布や、昔ながらのものが好きな方にはもちろん、基本は紺一色でシンプルなので、スタイリッシュなインテリアにも生えるのではないでしょうか。ベッドやソファーに敷いたり、ただ壁にかけるというのも良いかもしれません。和な雰囲気も感じますが、意外なことに新鮮さも感じます。裂き織り布は、男前なインテリアに合う、存在感のある布です。



 インテリアもこだわりの、ハンサムなスタイルを。

 裂き織りのこたつ掛け、近日中に販売開始いたします。