日本産の綿でマフラーを織りたい!ハンサムなマフラーの店の夢です。 | ハンサムなマフラーの店  草木の色と水の彩

2021/10/12 10:13

 この黄色い花は棉(わた)の花です。夏に花が咲き、秋にはホワホワの実ができます。

 私たちは、そのホワホワの綿の実を収穫して、糸を作って布を織ったり、布団などに入れるなどして利用しているんですね。

 私どもでは、育てた綿で作ったものを常に販売しているわけではないのですが、毎年棉(わた)の種を蒔いて、綿仕事をします。思うに、自宅で梅干を付ける感覚に似ています。

 綿仕事で使う道具は面白いものが多く、ホワホワの綿が糸になる様子も面白いので、折に触れて見ていただきたいと思っています。

 食生活も突き詰めると、家族が食べるものを自分たちで作れたらいいな、などと思う人もいらっしゃると思います。

 私の母の場合は自分で育てた棉(わた)で織物をしたい、と思ったことがあって、それ以来、なんとなくワタが身近にあります。
気が付けば、20年以上になりました。

 母は、日本の棉(わた)=和棉(わめん)を育てようという方々とつながりを持って、一時、一緒に棉畑をつくったり、棉に関わる活動に参加したりしていました。郊外に引っ越して、自宅にも棉畑をつくっていたことも。

 私は結婚して実家を離れていたので、母に会いに行くときに、子どもと一緒に棉畑を訪れたり、見よう見まねで糸紡ぎや綿くりをさせてもらったりしていました。そしてワタの種を分けてもらって自宅でプランター栽培を始めました。

 もともとは暑い地域の植物なので、日本では冬を越さず、一年ごとに種を蒔きます。春に蒔いた種は、夏に直径5㎝ほどの黄色い花を咲かせ、夏の終わりから秋にかけて白いホワホワの実を付けるのです。種は古くなると発芽率がすごく落ちるので、種をつなぐために毎年蒔き続けなくてはいけません。それで、なんとなく家でも毎年棉を育てるようになりました。
 最近は、条件がよければ冬を越すこともあります。温暖化?が影響しているかどうかは分かりませんが、枯れなかったものはそのまま次の年もがんばってもらいます。インドの方では、毎年育って木のようになっているものもあると聞きます。そんな風になるかもしれないと、ちょっと楽しみにしています。


 母に巻き込まれる形で、和棉を自宅で育てたり、ちょこちょこと糸紡ぎや草木染め、機織りなどをしていたのですが、ひょんなことから京都市都市緑化協会が主催している京都梅小路公園グリーンフェアで和棉の展示や、糸紡ぎ、綿くりの体験コーナーをすることになりました。そして、そこからまた棉をそだてて、糸紡ぎをして、コースターを作るというワークショップの講師としてご依頼を受けたこともありました。どんなご縁があるかわからないものです。

 グリーンフェアでは、くるくる回る木製の道具を目にして興味を持ってくださる方が、次々にブースを訪れてくださいます。
実際にホワホワの綿が糸になっていく様子は、こどもさんたちだけでなく大人も初めて見るという方が多く、初めて仕組みが分かったと言っていただくことも。

 年配の方からは、昔自宅にも道具があったとか、母親がやっていたというお話を伺うこともあります。

 こどもさんやお父さんお母さんは、ジブリの世界だね、とか、物語みたいと言う方が多いです。実際の作業よりも、映画や本の中の場面の方でおなじみなので、そんなお話をしながら説明します。実際には、棉を育てて糸を作って、布を織ってというのは、本当に手間がかかって大変な作業なわけですが、物語みたいと言われるとファンタジーの世界の一員になれたようで、とても素敵なことだと感じています。

 それが、草木染めの魔法つかいというネーミングの理由のひとうにもなっています。






  育てた綿で織物を作るということでいうと、今のところは販売までは至っていません。

 それでも、最近になって隣の市で棉畑をしたいという農家さんと知り合いました。すぐにたくさん収穫できて使わせていただけるようになるかは分かりませんが、楽しみが広がりました。

 自分が暮らしている地域で育った綿で織物を作るというのは、とても素敵なことだと感じています。
 これまで収穫した綿のストックもありますが、実現したら将来も日本の綿で織物ができるということですから、とても期待しています。

 今は、これまで収穫した綿を紡いで糸にしています。まだだいぶあるので、折を見て少しずつですが、紡いで、染めて、マフラーやショールにする予定。

 せっかくなので、究極にハンサムなスタイルのマフラーになるように、作っていきたいと思っています。

 これができたら、草木染めの魔法つかいの究極魔法のマフラーになるかな、などと思ったり。和棉の特性を生かして、柔らかく、使い心地がよく、美しいマフラーを目指します。


 そして、糸紡ぎの体験なども、追々機会を作りたいと思っています。どのような形になるか分かりませんが、企画を温めています。
 
 和棉を使って素敵なものを作ること。たくさんの人に、糸紡ぎや綿くりなどを体験してもらって楽しんでもらうこと。
 母も元気で、今は近くに住んでいるので、一緒に形にしていきたいと思います。