2021/06/14 10:37




▼「冷たいもの、いかがですか?」ティータイムは心と体の充電時間。楽しい時も、そうでない時も。

 暑い季節に活躍する裂き織り布のコースターを紹介します。

 

 少しずつ暑い日が多くなってきた今日この頃です。夏に向かっているのを感じます。

 冷たいものを飲む機会が多い暑い時期に、特に活躍するのがコースターです。特別にテーブルをコーディネイトする時だけでなく、親しい人と麦茶を片手に延々とおしゃべりする楽しい時間、読書や勉強、仕事をしながらコーヒーを飲む頑張っている時間などにもさりげなく活躍しています。テーブルを彩りつつ、結露をあまり気にすることなく過ごすことができる、使ってみると意外と手放せなくなる、草木の色と水の彩でも一番人気のアイテムです。




▼色柄いろいろ。丈夫で長持ちする木綿の裂き織り。

 さわやかな白系やくっきりとした紺系の色が夏らしいテーブルを彩ります。

 

 いろいろな色柄がある中で、白系の色やブルー系の色には特に夏らしさを感じます。見た目にさわやかですし、特に深い紺色は日本の夏をイメージさせます。和のイメージの強い裂き織りですが、こちらの白いコースターは両端に入ったブルーがマリン風のイメージにもつながり、かわいい雰囲気も感じられます。和にも洋にも合うと思います(☆こちらのものは藍、インド藍、化学染料の紺など、ものにより染料はいろいろです。)実際は特に夏用、冬用など決まっているわけではないので、どの季節に使っていただいてもよいのですが、夏になると使いたくなる柄です。

 

 柄はシンプルなので、すっきりとした印象ですが、厚みのある生地の雰囲気はどこか懐かしくほっこりとした感じがあります。コースターは、機能的にはコップについた結露を吸い取ってくれてテーブルに水がたまるのを防いだり、テーブルにシミが付くのを防いだり、わずかかもしれませんが保温の効果が期待できたりという実用的な役割があります。


 こちらのコースターは、裂き織りといって、布をテープ状に切ったり裂いたりしたものをよこ糸として織り込んで新たに布を作る方法で、厚みのあるしっかりとした生地が特徴です。水分をしっかりと吸ってくれるので、結露で濡れてべちょっとする感じがあまりありません。

 裂き織りは、昔、布が貴重だった時代にはボロボロになった布を再利用する方法として、特に木綿の栽培ができない寒い地域では防寒対策としても暮らしに必要な知恵でした。もともとの布の模様があるので、新たによこ糸として織り込んだ時にランダムに柄が出てくるのが面白いところです。同じように作っても全く同じ柄になることがないので、一期一会の出会いをお楽しみいただきたいと思います。丈夫で洗濯もできますし、汚れが目立ちにくい柄が多いので、長く使うことができます。うちでは気が付けば20年以上も使っているものもあります。


 

▼季節に合わせて。器に合わせて。

  

 木製の機織り機で一枚一枚織っています。たて糸を機にかけて一度に織るのはだいたい10枚+ちょっとです。なので、同じ柄は10~15枚くらい。その時々で柄を変えて織っています。

 

 同じ柄のシリーズで揃えても、一枚一枚表情が違うので、グラスマーカーのように、自分が使ったグラスを間違えにくくなるという意外な利点もあったりします。こちらの白いコースター以外にもいろいろがな色や柄があるので、季節に合わせて、また、お手持ちの器に合わせて使っていただくと楽しいと思います。

 

 

▼おうち時間をたのしんで。

 

 お茶の時間、食事の時間は体と心の充電時間です。あわただしく過ぎていく毎日で、気に入った器に盛った料理や、敷物などでテーブルを整えることは、ちょっとした手間で満足感を増すことができる必殺技です。

 熱中症だけでなく体調を崩しやすい季節でもあります。心と体を整えて、日々の暮らしを楽しみながら乗り越えていきましょう。