ゴールデンウイーク明けの棉仕事。棉の種をまく季節です。 | 草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)

2021/05/06 11:36

 ゴールデンウイークが終わると、新年度もやっと通常のリズムで動くようになりますね。

今年は雨が多くて、それ以前にコロナウイルスのおかげで、私は連休中ほとんどどこにも出かけずに家で過ごしていました。

 昨年もそうだったのですが、例年参加していたイベントが中止になったり地域のお祭りもお神輿は出さずに神事だけになったりと、さびしい連休ではありましたが、健康第一!! 家でできることを楽しんでいきたいと思います。

 連休が終わり、気温が高くなってきて霜の心配がなくなると、棉の種をまく季節です。梅雨が始まるまでの間に、うちでは自宅のプランターに種まきをします。ここ2~3年、ゴールデンウイークと秋の連休に、京都の梅小路公園で行われるグリーンフェアに参加していました。


 そこで、染織小物の販売のほか、古い道具を使って綿の実から種を取り出したり、綿から糸を紡いだりする体験コーナーを開いていました。その時に体験していただいた方に和棉の種をお渡ししていて、残ったものを家で蒔くというのがここ何年かのパターンになっていましたが、今年はイベントに参加せず収穫したまま種を取っていない綿の実がまだたくさんあるので、その作業から。
   
 夏の終わりから秋にかけて、白いほわほわの棉の実が収穫できます。もともとは海外から伝わってきた棉ですが、和棉は、雨の多い日本の気候に順応して下向きに実が付くように進化したそうです。外国産の棉は上を向いて実を付けます。

 下の写真の道具は綿繰り機と言って綿の実から種を外す道具です。ハンドルを回しながら2つのローラーの間に綿の実を通すと、綿の繊維だけがローラーの間を通り、硬い種は手前に残って落ちる仕組みになっています。
 手間がかかる作業ではありますが、イベントの時にはこどもさんに大人気です。ハンドルを回すのが楽しいということもあるみたいです。

 取れた種は、一晩水に漬け、それから蒔くとよく芽が出るようです。また、綿の種は古くなると発芽率がぐんと落ちてしまいます。古い種は芽が出ないことがあるの毎年蒔いて、毎年種を取るようにしています。

 以前、母は畑を借りて綿畑をしていた時もありました。今は少ししか育てていないので、今のところすぐに商品になるというわけではありませんが、棉の成長の様子や綿に関する作業の様子を時々お伝えしていきたいと思っています。

☆ちなみに木へんの棉(わた)は植物の状態の棉の樹を指し、糸へんの綿は実から種を取った繊維の状態のわたを指しているそうです。厳密にどこからというわけではないのですが、こちらではなんとなく使い分けて表記いたします。また、棉は一年草ではないのですが、日本では冬の気温が低くなるので、冬にほとんど枯れてしまうことが多いです。もともと暑い地域の植物で、インドなどでは木のように大きく育つそうです。日本でも冬の気温が高いと越冬することがあります。