2021/02/19 21:44
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
今日は、こちらで販売している裂き織りのコースター「いろいろ5枚セット」というのはどのくらい「いろいろ」なのか、お伝えしたいと思います。
2021年2月19日現在で上の写真のようなラインナップになっています。
ネットではそれぞれ柄ごとにアップして販売していますが、各柄が残り2,3枚とか、多くても5~10枚くらいになっています。柄によって同じ種類で5枚そろえるのは無理ですが、いろいろな柄で5枚というのも楽しいかなと思い、今あるものの中からセットを組んで販売することにしました。
これまで、家で使うほか、イベントや作品展のたびに作ってきました。その時にある布、その時に織りたいデザインで織るので、ほぼ毎回違う柄ができます。お客様とお話しする中で、もう少し大きいほうが良いとか小さいほうが良い等リクエストを聞いて、大きさもその都度少し変えて織ったものもあります。織り手の母は、同じものばかり作るのは面白くないと思っている人なので、毎度いろいろな柄が織り上がってきます。そもそも裂き織りは、それ用に布を買ったりしないで、あるものを利用するのが基本なので、手元にある材料からデザインを考えるということもありますし、縦糸は購入しますが、緯糸となる布は同じ材料が大量にあるわけではないので、同じものを大量に作ることはできません。私も、毎回新たに織り上がったものを見るのを楽しみにしています。
同じサイズを目指して作っていますが、機から降ろすと布が縮むため、出来上がると少し小さくなってしまうことがあります。それを見越して大きめに織ると今度はあまり縮まなかったりと、使う布によっても違うのが難しいところです。なので、サイズの違うもの、違ってしまっているものも含め、「いろいろセット」のコースターは特に、柄も大きさもぴったり同じではない不揃いのコースターたちになります。そして、使用には問題ないものの、織目に飛びがあるなどの粗があるものも一部加えさせていただいて、お値段を少しお値引きさせていただいています。粗とは言っても、イベント時などに特価品として出品すると、お客様には気にならないといっていただけるくらいの範囲のものです。
最近は、従来の12~13㎝四方のものに加えて、約10㎝四方の小さいサイズのものを作るようになりました。13㎝四方といえばほぼCDケースと同じ大きさで、コースターとしてだけではなく花瓶や置物の下に敷いたりとほかの用途にも使える以外に便利なサイズです。それでも、コースターとしてはちょっと大きいかな、ということもあり、昨年から約10㎝四方のものを作り始めました。(上の写真は約10㎝四方のものです。)こちらは発売以来好評で、最近はこちらの小さいサイズのものをメインに作っています。
大きいものと小さいもの、どのくらい違うのかということですが、比較の写真を載せておきますので、ご確認ください。
大きさだけではなく、きれいに仕上がるようにデザインを少し変えています。
大きい方のコースターは、大部分を最終的に仕上げる前の状態でストックしています。今ある柄の種類は下の写真のものになります。
そして、こちらのコースター、以前母が他の作家さんとその方の自宅ギャラリーで作品展をさせていただいたときに、その作家さんが書いてくれたコースターのPOPです。
商品の説明にも書いていますが、丈夫で、木綿なので洗濯もできますし、汚れが目立ちにくい柄が多いので、結構長くお使いいただけると思います。家でも20年くらいは使ってるな、というものがあります。
裂き織りにする前の布のころから勘定すると、本当にロングライフなものだと思います。そして、よく古着やぼろ布のリサイクル(リユース)方法として雑巾などに利用しますが、裂き織りにすることで布の価値を高めることができるアップサイクルの技術でもあります。
そのような言葉を使うとすごく今どきっぽく感じますが、昔は当たり前のことだったし、そうするしかないとしたらとてもしんどい暮らしだったことと思います。今は幸せなことに、楽しみとして染織をすることができます。家で織物をしない方にも、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいと思っています。
裂き織りは、同じ縦糸で作ってもほとんど同じ柄は出てきません。一期一会の出会いをお楽しみいただけたらと思います。